オールドメディアの次はオールドパーティが消える番

7月20日の参議院選挙は予想通り自公の過半数割れとなりました。テレビの開票速報が始まった時点では自民党は32議席との予想もありましたが、最終的には39議席まで挽回しました。私は30議席程度を予想(希望)していましたので残念な結果です。これでは自公で47議席と過半数に3議席足りないだけですので、議案ごとに保守党や日本維新の会のメンバーの取り込みを図ると思われます。

今回の参議院選挙で言えることは、オールドパーティ(古い政党)に対する嫌悪感が示されたことです。自民党の他公明党、共産党という歴史ある政党が議席を減らしています。もう1つ注目すべきは立憲民主党が議席を増やせなかったことです。自民党がこれだけ嫌われた選挙で野党第1党である立憲民主党に票が来なかったのは、立憲民主党もオールドパーティと見做されているからです。立憲民主党自体は比較的新しい党(2017年結党)なのですが、主張が古臭い(何も変わりそうもない)のです。今の有権者の最大の悩みは物価高による生活困窮ですが、立憲民主党も有権者から遠く離れた世界でワイワイガヤガヤ言っているだけのように感じられます。国民民主党は立憲民主党と同根(民主党)ですが、2020年設立と歴史が新しい分有権者からニューパーティと見做され票が集まっています。

そんな流れの中躍進したのが参政党です。参政党は2020年結党と国民民主党と同じ時期に結党されています。今回の参議院選挙で国民民主党と参政党が13議席伸ばしたのはニューパーティと見做されていることに大きな原因があることが分かります。国民民主党には民主党時代から固い地盤をもつ議員が相当数おり、かつ連合が支援していることから政党としての基盤はしっかりしています。一方参政党は地盤が全くない候補が大部分ですから、有権者に党の主張を訴えて支持者を増やすしかありませんでした。参政党の主張は頭の良い学者やスタッフが考えたものではなく、有権者の声を候補者や党員が拾って組み立てたものとなっています。この結果参政党の主張は多くの有権者が共感できるものとなり支持者の輪が広がったのです。

昨年証拠の無い疑惑を一方的に報道し斎藤兵庫県知事を辞任に追い込んだ新聞・テレビには「オールドメディア」の烙印がおされ、販売部数の減少に拍車がかかっています。今の減少幅で行くと10年以内に多くの新聞社が廃刊に追い込まれることになります。今回の参議院選でオールドパーティの烙印を押された政党の多くは今後数回の選挙を経て消えていくことになります。そして有権者と直結したニューパーティが勃興します。