管理職には病理と栄養の研修が必要
会社を退職し時間が出来たことから、以前興味があったことを勉強しています。中国語から初めてIT、PCプログラミングと移ってきました。中国語は読むのはほぼできるようになりましたが、聞く・話すは無理そうです。ITは基本情報技術者試験に合格して止めました。なぜならあまり生活に役に立ちそうになかったからです。PCプログラミングは実務で使わないと身につかないことが分かりやる気が失せました。そこで次は何をやろうと考えていたら、医学系のyoutubeを見て医学知識に引かれました。最近高血圧から心不全を指摘されたことから、「心不全って何?」っていたことが背景にあります。心不全とは心臓が正常ではないことですが、危ない状態ばかりではありません。ちょっと正常人と違えば心不全と言う診断です。でもこう言われた方はビックリします。しかし医者は詳しく説明しません。これについてはいつも不満を持っていましたし、説明しないのは難しくて理解できないからと思っていました。しかし医学系(看護師向けが多い)のyoutubeを見ると素人でも理解できることが分かります。自分で病気を抱えている人なら関心があることもあってスイスイと頭に入る内容です。
たくさんの病気や薬に関するyoutubeを見ましたが、その中で思ったことがあります。それは企業では管理職初期研修に病理学や栄養学を入れた方が良いと言うことです。管理職になれば多忙を極めることになりますが、体力は落ちてくる頃です。肥満や高血圧、心臓疾患などが出始めるのもこの頃です。先ずは健康診断で異常値が多くなり、健康管理部署から食事改善や運動などの指導を受けますが、先ずまじめに取り組むことはありません。何故かと言うと健康診断の異常値がなぜ生じたのか(病理)を知らないからです。病理を知れば食事改善や運動も自主的にやるようになります。例えば高血圧になると塩分を控えるように言われますが、なぜ控えなければならないかの説明は殆どありません。食事で摂取した塩分が血液(血管)中に入り、血液中の塩分濃度が高くなると血管の周囲から水分を血管中に吸い取り(塩分濃度を回りと同じにしようとする)、その結果血管がパンパンになる(血管壁を押す圧力が高まる)からです。こう説明されると多くの人は自主的に塩分摂取を控えます。また体力低下は食事が大きく影響することは何となく分かりますが、必要カロリー量やタンパク質摂取量は聞いたことはあってもどう計算したらよいかは分かりません。必要カロリーやタンパク質の計算は簡単で、購入した食品や食材の袋に単位当たり(例えばコップ1杯当たりとか100g当たりとか)のカロリーや含まれるたんぱく質量(g)が書いてあるので、それから簡単に計算できます。例えば朝食にご飯2杯(160cal×2、タンパク質8g)、納豆1パック(80cal, 7g))、卵焼き1個(80cal, 6g)、牛乳コップ一杯(100cal, 6g)食べれば約600calで、タンパク質は約27gとれます。成人1人当たり1日に摂るべきカロリーは2,000cal以上、タンパク質は65g以上なので、昼食や晩御飯はこれを満たすよう食べなければなりません。これをしないと確実に体力や筋肉は落ちるし、病気になると思っていいです。会社が管理職に期待し、管理職個人も健康で元気に過ごしたいならこの研修は何よりの助けになるはずです。
(1日に2,000cal摂るのはなかなか大変で、老人は1,200~1,500calしか摂れていない人が多くなっています。その結果タンパク質の摂取量も30~40gになっています。この結果元気がなくなる、筋肉がげっそり落ちる(サルコペニア)ことになります。食べることは重要な仕事であることが分かります。)