テレビのコメンテーターは馬鹿のショールーム
テレビはBSの時代劇(水戸黄門、剣客商売、鬼平犯科帳など)くらいしか見ませんが、たまに他の番組を目にすることがあります。その際に司会のアナウンサー以外にコメンテーターが2,3人いて、司会者がニュース原稿を読んだ後コメンテーターにコメントを求める場面を目にします。コメンテーターには芸能人が多く、ニュース内容については全く知識を持っていないのにコメントします。専門家もいますが、専門のこと以外でもコメントしています。見ている方からすると「こんな奴のコメントなんか聞きたくないよ。意味ないじゃん」という感じです。出演して貰っているから発言機会を作らなければという意図が見え見えです。視聴者にとってこのコメンテーターが発言する時間は無駄であり、チャネルを変えるかテレビを切るかになります。多分コメンテーターも「私のコメントで良いのかな」と思っていると思います。
テレビでは最近弁護士がコメンテーターとして出演する場面が増えており、弁護士の中には本業がコメンテーターと思える人もいます。橋下徹弁護士や八代英輝弁護士がそうです。橋下氏の場合、大阪府知事と大阪市長をしていますから、コメントは政治的なものが多く弁護士だと思って聞くととんでもないことになります。たぶん橋本氏を弁護士だと見ていない人の方が多いと思われます。八代氏はできりだけ弁護士の範疇をはみ出さないように気を付けているように思われますが、番組プロディーサーやディレクターの制作意図に沿った発言をしているように思われます。弁護士では野村修也氏も多くの番組に出演していますが、兵庫県の斎藤知事問題では一時テレビに迎合し、一緒になって斎藤知事批判を行いました。その後SNSで旗色が悪くなると斎藤知事擁護に回り、世渡りの上手さを見せました。
コメンテーターでもBSTBSの報道1930でウクライナ戦争問題が取り上げられた際によく出演する防衛省研究所の兵頭慎治氏のような専門家は有益です。いないといるのとでは番組の質が違ってきます。テレビのコメンテーターはこのような使い方をしないと番組の評価を落とすだけです。
コメンテーターは、出演する人にとっては楽して稼げるいい商売でしょうが、視聴者からお馬鹿度を測られていると思った方がよく、お金が溜まったらさっさと卒業した方が良いのではないでしょうか。