慶大SFCは湘南藤沢大学に分離すべき

私は田舎の育ちで大学も地方国立大だったので、周囲に慶大卒はおらず、東京の会社に入って初めて慶大卒の人に接しました。そこで感じたのは頭がよくスマートな人が多いことでした。私が入った会社は売上高が1兆円を超えるメーカーでしたが、販売部門の幹部は早慶卒が大部分を占めていました。販売部門はお客様相手の仕事なので多くの人に好かれないと偉くなれません。そのためには人柄がよいこと、見た目がよいこと、社交性があることなどの要素が必要であり、育ちがものを言います。慶大出身者は親が会社を経営している、有名企業の幹部、国会議員などまるでドラマのような出自が多かったのを覚えています。一方学力はというと良い人とそうでもない人が混じっていました。あとで分かったことですが、良い人は一般入試を受けて入学した人で、そうでもない人は中高大の内部進学組が多くなっていました。慶応付属高校から慶大への進学は、学年で3分の1以内の成績であれば希望学部に進学でき、その以外は調整で割り振られるということでした。多分希望学部に進学できる生徒が一般入試を受けたら半分くらいしか合格できないのではないでしょうか。慶大の高い偏差値は、学生の半分以下に過ぎない一般入試組のものであり、内部進学者を入れたら相当落ちることになります。

そういうことで慶大卒と言えども学力は相当違うことは分かっていたのですが、慶大SFC(湘南藤沢キャンパス)出身者がテレビなどに出るようになってから、これまでの慶大出身者に対する評価が混乱して来ました。例えばフジテレビにコメンテーターとして出演している古市憲寿氏は慶大SFC(環境情報学部)出身で社会学者という肩書ですが、コメントが軽薄であり二流大学出身者にしか見えません。また山崎怜奈さん(元乃木坂46)も慶大SFC(環境情報学部)出身で古市氏と同じくフジテレビにコメンテーターとして出演していますが、コメントが良くネットで叩かれています。2人ともSFCにはAO入試で入学しており、慶大本学(三田キャンパス)入学組とは学力に相当差があることが伺えます。パリオリンピックの女子レスリングに出場し銅メダルを獲得した尾崎野乃香選手も慶大SFC(環境情報学部)AO入試組であり、学力は全く考慮されていないことが伺えます。これらを見ると慶大SFCのAO合格基準は慶大の広告塔になれるかどうかであることが分かります。一般入試も数学、英語または情報の基本1科目であり(+小論文)学力を測る内容にはなっていません。この結果、慶大SFC組は本学組を知っている者からすると違和感しかありません。昨年の兵庫県知事選挙に関して斎藤知事のSNS戦略を受託したと発言し斎藤知事が公職選挙法違反で告発される原因を作ったPR会社の女社長も慶大SFC出身であり、この発言が報道された際ネットには「また慶大SFCか」という声が多数見られました。このように慶大SFCは慶大本学生とは似ても似つかない学生の集団となっており、慶大本学の名声を棄損することにしかなりません。そのため慶大SFCは慶大本学から切り離し「湘南藤沢大学」という別の大学にした方が良いように思われます。