派遣社員からの正社員採用が一番確か

2024年3月に大学を卒業した学生の2024年4月1日時点での就職率は98.1%と過去最高になっています。この状態だと必要な要員を確保出来なかった会社も多いと思われます。最近の就職活動ではインターンで行った会社に就職する学生が多くなっているようです。それでもまだ会社訪問と面接を繰り返して採用が決まる人が多数派だと思われます。この採用方式だと確保する人数が優先され、入社後向いていない人が少なからず出てきます。

一方では2023年1~3月期の非正規雇用(社員)の割合は37.2%もあります。非正規社員はインターン的要素(お試し期間)もあり、採用候補でもあります。これだけ採用が厳しくなると非正規社員が採用候補として注目されて来ると思われます。非正規社員の場合、職場で正規社員の穴を埋めており、見かけ上は正規社員と変わりません。中には正社員よりも仕事ができる人も少なくありません。それに数カ月または数年継続して働くと性格も分かり、職場のメンバーにふさわしいかも分かります。学生を数回の面接で採用するより遥かに確実な採用ができます。

この場合非正規社員は派遣会社所属であったり、派遣会社の斡旋で派遣されている人が多く、派遣会社の了解なしに正社員にすれば派遣会社とトラブルになることが予想されます。そのため派遣社員を正社員に採用する場合には派遣会社に謝礼(紹介料)を支払う制度とします(派遣社員1カ月分の給料)。人材採用会社の手数料は年収の35〜40%程度となっているので、遥かに割安ですし外れがありません。派遣会社も良い人材を送り込めれば派遣先の固定化と共に紹介料収入の増加となり、新しい収入源が加わります。

今後派遣社員から正社員に採用する流れが大きくなると思われます。