ヤフーニュースがコタツ記事のデパート化
私は朝起きるとパソコンを起動し、ヤフーニュースをチェックします。ヤフーニュースを見れば日本のニュースの全体が分かると思っているからです。以前は多くの新聞の重要ニュースがヤフーニュースに掲示されていましたから、その通りでした。しかし最近はどうも違うようです。新聞社が電子版を強化するにつれて自社の重要ニュースをヤフーニュースに掲載しなくなっています。その結果ヤフーニュースはサイトへ誘導し、広告クリック数を稼ぐためのスポーツ紙の記事が多くを占めるようになっています。その記事の多くはテレビのワイドショーのコメンテーターや司会者の発言を取り上げたものです。日刊スポーツは同系列であるテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」の玉川徹氏や羽鳥氏の発言を取り上げることが多くなっています。デイリースポーツは橋下弁護士のコメントをよく取り上げます。あとは東国原氏やTBS「ほるおび」の八代弁護士、紀藤弁護士のコメントがよく記事になっています。この見出しを見る度に「これってニュースか?取り上げることか?」と思ってしまいます。スポーツ紙の記者はテレビを見ながらこれらの記事を書いているわけで、お茶の間の一般視聴者と同じレベルです。それなら自分のSNSかブログで発信すればよく、わざわざ新聞紙面にする必要はありません。これではスポーツ紙が売れなくなるのも当然です。
それ以外でヤフーニュースの見出しで目立つのが文春や新潮などの雑誌の記事です。購読誘引だと思われますが、ネット記事だと無料ですからこれで商売になるのか不思議です。またLINEとヤフーが合併してから、韓国の報道も目立ってきました。LINEが韓国の会社であることから、ヤフーでは韓国人の影響力が強まっていることが伺えます。私は当初この状況が嫌いでしたが、韓国の報道機関の記事は質が高く、韓国の状況を知るのに大変有益であることが分かり重宝しています。
私がヤフーニュースで一番楽しみにしているのはヤフーコメントです。新聞記事に対するコメントには多様性があって、多くの人から意見を聞いたのと同じ状況が作れます。箸にも棒にもかからないコメントも多いですが、ニュースとなった業界やその会社に居る人、専門家のコメントも多く、とても勉強になります。しかしスポーツ紙の記事が増えるに従ってこの楽しみも減ってしまいました。そろそろヤフーニュースから離れようと思っています。