新聞テレビの投票前情勢報道は禁止すべき

10月4日自民党総裁選が行われ、高市早苗議員が総裁に選任されました。1回目の投票の結果は次の通りです。

・・・・党員党友票・・・議員票

高市氏  119       64

小泉氏   84      82

林氏    62      72

小林氏   15       44

茂木氏   15       34

9月29日に掲載した私のブログ(高市首相誕生の鍵は自民党女性議員)では、高市氏は党員党友票120(4割)、国会議員票50票と予想しましたので、党員党友票はほぼ当たりで、国会議員票が大きく外れました。党員党友票が当たったのは、高市氏の政策を見て私が感じたことや高市氏が昨年の衆議院選挙や今年の参議院選挙で元安倍派議員の応援で地方を回っており、地方党員党友に顔が売れているという自分なりの判断があったからです。一方議員票が大きく外れたのは、ヤフーニュースを見ているとスポーツ紙が田崎氏などの政治評論が議員に取材した結果だとして、小泉氏が100を超え、林氏がそれに迫っており、高市氏は40~50に留まると予想していたからです。新聞テレビの選挙予想は当てにならないのですが、自民党総裁選の場合投票できる国会議員数が295人に限られていることから、総当たり取材が可能であり、田崎氏などの予想は総当たり取材した結果であり、信頼性が高いだろうと考え、その最大数を採用しました。この際60くらいは行くのではという考えが浮かびましたので、これを信じていればほぼ当たったことになります。

今回の自民党総裁は、殆どの民放のワイドショーで取り上げ、田崎氏は引っ張りだこでした。そこでこの予想を吹聴しましたから、テレビを見た人は田崎氏の予想を信じた人が多いと思われます。自民党国会議員もこの予想を見て投票先を決めた人もいると思われますが、その場合一挙に勝ち馬に乗る動きとなります。要するに選挙前のテレビや新聞の予想は、投票先の決定に大きな影響を与えるということです。

今回は高市氏の党員党友票が田崎氏らの予想を大きく上回ったこと、小泉氏の議員票が予想を大きく下回ったこと、高市氏の議員票が意外に多かったこと、決選投票前の挨拶の内容で高市氏が小泉氏を圧倒したこと、麻生・茂木・小林陣営がまとまって高市氏に投票したことから、決選投票では高市氏の勝利となりました。

この結果を見ればテレビ新聞の予想は、自民党議員に影響を与えなかったことになりますが、一般的には投票者の意思決定に影響を与える可能性が大きく、禁止すべきだと思われます。