トランプの高市賞賛は石破嫌いの裏返し
10月6日トランプ大統領は自身のSNSに自民党新総裁に就いた高市早苗氏について「非常に尊敬される人物で、深い知恵と強さを備えている。偉大な日本国民にとって素晴らしいニュースだ。皆さんおめでとうございます!」と書き込みました。
これは首相就任後トランプ大統領を迎える高市氏にとっては大変心強いメッセージになります。
高市氏と会ったことがないトランプ大統領がこのようなメッセージに至ったのは、日本のアメリカ大使館から好意的なレポートが送られているからだと思われます。アメリカ大使館員は自民党総裁選をウォッチし、候補の発言は事細かく英文化し本国の日本担当部署に送付します。高市氏の総裁選決選投票前の演説や総裁当選後の記者会見の内容を読めば、高市氏が極めて政策に強く有能であることが分かります。この評価がトランプ大統領に伝えられ、今回のSNS発信に繋がったと考えられます。
米国では政策に明るくない大統領や大臣は考えられず、トランプ氏も政策通であり、全ての案件を自分の頭で判断しています。従って高市氏とはシンクロするはずです。
このトランプ大統領のSNSから分かることは、石破首相に対するランプ大統領の心情、評価です。このSNSは「日本の皆さん、首相が無能な石破から有能な高市さんに代わってよかったね」というメッセージに聞こえます。岸田首相時代には頻繁に首相官邸を訪れていた在日米国大使が、石破首相になってからは殆ど訪れていません。今年7月の大阪万博を訪れたベネット財務長官が官邸で石破首相に面会したときも白々しい雰囲気でした。9月に石破首相が国連総会に出席しトランプ大統領に面会を申し込んだようですが、応じてもらえなかったようです(トランプ大統領主催のパティーで言葉を交わしたと報道されている)。これらから石破首相はトランプ大統領と米国首脳から相当嫌われていたことが分かります。
トランプ大統領のSNSには石破首相に対する嫌悪感が現れているように思われます。