クマ生息地域に住む男性は猟銃免許が必須
10月16日に岩手県北上市の温泉旅館で露天風呂の掃除に行った従業員(60歳)が行方不明になり血痕とクマの毛が落ちていたことから、クマに襲われたのではと心配されていましたが、17日従業員(元全日本女子プロレスのレフリーとのこと)の遺体が発見されました。 そばにツキノワグマ1頭がいたことから猟友会がその場で駆除したということです。見つかった場所は露天風呂の向かいの斜面を100メートルくらい登ったところということですから、露天風呂で襲い運んだことになります。これは人間を餌にしていると言うことであり、クマの危険性が一段上がったことになります。今回の状況は10月8日に同じ北上市の山林でキノコ狩りに出かけていた73歳の男性がクマに襲われ遺体で見つかった事件と似ており、同じクマではないかという見方もあるようですが、各地でクマに人が殺害される事件が相次いでおり、クマが殺人動物化していることは間違いありません。
18日には群馬県みなかみ町羽の森林でキノコ採りをしていた近くの64歳の男性がクマに襲われ鼻や下あごの骨を折る重傷を負った ほか、犬の散歩をしていた同町内の73歳の女性が頭を骨折するなどの重傷となっています。いよいよ関東も危なくなっています。
これらの報道を見るとクマの駆除が急務なように思われますが、自治体や政府の動きは至って緩慢です。人の生活圏に出没したクマを駆除するため自治体の判断で発砲できる緊急銃猟制度が出来たようですが、市長や町長が現場を確認して発砲を許可するというお役所仕事であり、事態の緊迫性にそぐわないと思われます。人間社会で言えば強盗やテロ、ゲリラ事件であり、場合によっては警察のSATや自衛隊の特殊部隊が対応する事態です。たぶん子供が犠牲者にならない限り、このような体制にはならないのではないでしょうか。日本人は平和ボケで有事の対応力が欠落しています。
国や自治体は頼りにならない以上クマが生息する地域に住む男性は、自分や家族を守るため猟銃免許の所持が必須となっています。今後生活苦により人間社会でも凶悪犯罪が増えることを考えると、学生時代に予備自衛官の訓練を受けて小銃の使い方や戦い方を習得しておくことが有益です。
19日の報道によると新潟県新発田市は今年度、出動した猟友会員の日当を3,000円から5,000円に増額し、緊急銃猟を行った場合は追加で8,000円を支払う制度を新設したということです。猟友会はこんな金額では馬鹿馬鹿しくてやっていられないと思われます。私が猟友会なら自分の家族しか守りません。クマ1頭の駆除につき30万円(猟師3人がかり)の報酬が妥当です。クマの頭数が減るまで猟師で生活できるような報酬を提供する必要があります。それかクマハンターを公務員として雇用することです。