米の販売減少で納豆、豆腐などの販売も減少

米の販売数量が順調に減少しているようです。卸の在庫が減らないという報道が相次いでいますし、スーパーでも売行きが悪いという担当者の声が聞かれます。今危機感が強いのは卸で、スーパーでは殆ど危機感がありません。それは、スーパーでは小売価格上昇効果(約2倍)の方が販売数量減少効果(2,3割)より大きく、前年より売上、利益が伸びているからです。販売数量が前年の半分になれば売上、利益とも減少に転じますので、スーパーも危機感を持ち始めます。このようにスーパーが困っていないことも値段が下がらない理由の1つです。

それでも米の販売数量は前年に比べ2,3割は減少しており、その影響がスーパーの他の食品にも表れています。先ず大きな影響を受けているのが納豆です。納豆売り場の展示数が見た目減っています。米を食べなくなった影響は朝食に一番現れており、パン食に替えた人が多いと思われます。ご飯を炊く必要もなく、みそ汁やオカズを作る必要もなく楽です。それに後片付けも必要ありません。この結果朝食の定番である納豆が減るのは当然です。これに海苔や豆腐、卵が減っていると思われます。

こういう観点でスーパーの総菜売り場を見渡すと和食弁当やおにぎり、稲荷ずしの売り場も小さくなりました(展示数が少なくなった)。米が高くなった影響のように思われます。

今後は和食のおかずによく使われる醤油や酢などの調味料やご飯に付き物の梅干し、漬物、キムチなども減ると予想されます。

コメ値上がりに伴う影響は、スーパーの売り場の風景も替えています。