開業医にはAI診断を義務付ける
日経と日経メディカルオンラインによる医師への共同調査で、治療費に対して健康改善効果が小さい「無価値・低価値医療」をしたことがあると答えた医師が46%に上っています。患者の希望でやむを得ず実施したとの声が多いですが、実際は病院の(医師個人の)収入を増やすために実施したものが多いと考えられます。
無価値・低価値医療の代表例は風邪をひいたときの痰切り薬、抗菌薬、せき止め薬の処方などとなっていますが、一番多いのは病気のエビデンスがないのに薬を処方したケースだと思われます。クリニックに行くと碌な問診もせず、何の検査もせず薬を出すことが殆どです。これを見て多くの患者が疑問に思っています。薄々医者は勘と経験に基づいて薬を出していることに気付いています。本当は何の病気なのか聞きたいのですが、聞けば怒らせることになるので聞きません。その結果開業医はこのようないい加減な処方を一生続けることになります。
会社に入ると新人は指導担当の先輩、先輩は係長、係長は課長、課長は部長、部長は担当役員、担当役員は所管役員、所管役員は社長からチェックを受けます。その結果大きな間違いはなくなります。これは大きな病院でも同じです。この結果患者が判断ミスで不利益を受けるのを防いでいます。開業医も開業医になるまではこのシステムで育っているのですが、開業医になると全くチェックを受けることがなくなります。医療体系において最高医は大学病院の教授であり、大病院にもこれに負けない医師がいます。開業医はこの序列外の平凡な医者であり、大学病院や大病院では必ず指導医の監督下にある人たちです。こういう人たちが開業すると誰のチェックを受けないことは極めて危険と言えます。私の見方では開業医の診断と処方の半分は間違っていると思われます。そもそも正しいか間違っているかのエビデンスがないことが大部分です。そして開業医の処方にはクリニックの収入(自分の収入)が大きく影響していることは明らかです。多くの患者が大きな外用薬を出す、更に内服薬を出す、検査を頻繁にやるなど収入を増やすためと思われる場面に遭遇しています。医者の処方する薬の7割は効いていないと言われるので、これを半分に減らすだけでも医療費は10兆円減ります。医者に任せても無理なので、開業医の診断処方にはAIによる診断処方を必須とすれば解決できます。
AI診断においてはエビデンスが無いと診断できないので、勘と経験による診断と処方ができなくなります。これで誤診が減りますし、不要な薬の処方が減ります。医薬品は約10兆円削減され、開業医の収入は年3,000万円から年2,000万円に減少し、病院勤務と変わらなくなります。医療費削減にはAI診断の導入が不可欠です。