米高値の影の黒幕は銀行
2026年に入り米の価格に変化が出てきました。店頭に5kg4,000円を切る銘柄米が現れました。4.000円を超えていたときは立ち止まる人がいませんでしたが、最近は眺めては思案している人がいます。思案したら買っています。だから3,000円台というのは米販売の起爆剤になっています。それでもこれでは買えない人が多数派です。既に米抜きの食スタイルが確定しており、元に戻るにはもっともっと下がる必要があるように思われます。
値下がりしてきた理由は、仕入れた米の借入金の返済が始まったからです。昨年の8~10月に銀行借入して新米を仕入れ、11月からその米を販売して借入金を返して行きます。本来なら毎月在庫の12分の1が売れる計画が半分に留まっていると思われます。それでも昨年の高値販売で儲かっており資金繰りに余裕がありますから、投売りにはなりません。本格的に資金繰りが厳しくなるのは今年3月くらいからです。3カ月連続で返済が遅れたら要注意取引先になり、銀行の取り立てが厳しくなります。その場合借入金で仕入れた米を担保に差し入れる(譲渡担保)ことになるになると思われます(売れたら担保を外れる)。
昨年は中小の米集荷業者がJA以上の高値で米を買い集めたと言われていますが、それに資金を提供したのは銀行です。主食の米の投機的取引に資金を提供するのは銀行としてのモラルが問われます。銀行として適切と思われる価格以上での買取資金は融資しないと言う融資姿勢があっても良かったように思われます。銀行員だって5,000円を超えるような米は買えないでしょう。
やってしまったことは仕方ないとして、今後銀行は返済を厳しく迫り、米の価格が適正になるよう導いて欲しいところです。銀行は不動産バルブルで高い授業料を払っていることから、適正な事業にしか融資しない行動規範が備わっているはずです。悪徳米卸業者を生かすようなことは止めて下さい。消費者もこういう視点で銀行を監視しましょう。