今の豪雪が夏には恵みの雪になる
先週は今期最大最長の寒波が居座り、日本海側では積雪量が今年最大になっているようです。住民は雪掻きや雪降ろしで大変です。それでも雪に閉じ込められて孤立した地域は出ておらず、以前のような豪雪には程遠いような感じです。この大雪でスキー場は今冬中開けられる目途が立ち大喜びでしょうし、海外からのスキー客も増加することが期待できます。またこの大雪で昨年末まで町中に出没していたクマの出没情報もなくなり、クマ生息地域には安息が訪れたようです。このように雪の効能は少なくありません。
まだ誰も気づいていませんが、もう1つ今回の豪雪の大きな効能があります。それは米作りのための水が十分確保できることです。
気象庁は1月22日、総務省消防庁、林野庁と合同で記者会見し、東日本太平洋側から西日本の広い範囲で降水量がかなり少なくなっているとして林野火災に注意するよう呼びかけました。特に東海、近畿太平洋側、四国、九州南部では昨年12月末以降、この時期として30年に一度程度の顕著な少雨になっています。琵琶湖の水位は平年より70㎝以上低下していますし、富士河口湖は3m近く低下しています。熊本県天草市では渇水対策本部を設置しています。私が住む福岡市でも去年の秋から雨が少なく、川の水量低下が目立ちます。去年は川が氾濫するほどの大雨は無く、雨量は年間を通じて少なくなっています。今年もこの傾向が続くと予想されますので、今年は少雨と高温による米の不作が予想されます。
この中でも今回豪雪に見舞われた地域は、雪解け水が山に浸み込み時間をかけて流れ出すことから、夏場の少雨を補うことが期待されます。そんな中新潟や秋田などの米作地帯が米の減反を計画していることは、太平洋側では少雨高温によるコメ不作が予想されることから、危惧されるところです。こういう気象予想も加味して減反増産計画を立てるべきだと思われます。
日本海側の雪の供給源は日本海の海水であり、日本にとって水の供給源となっています。今後高温化により夏場は渇水が予想されることから、冬の雪を渇水対策に利用することが望まれます。そうなると豪雪地帯は夏場の食料供給地帯になりえます。豪雪は恵みの雪とも考えられます。