韓国SKハイニックスの業績給は月給の30倍!

韓国の半導体大手SKハイニックス(以下SK)は2025年に過去最高の業績(売上高約10兆3,263億円)、営業利益約5兆0,187億円)を記録したことを受け、全社員に基本給(月給)の2,964%(約30カ月)に相当する成果給(業績給=賞与・ボーナス)を支給するとのことです。年俸1億ウォン(約1,063万円)の社員(平均的社員)を基準にすると、成果給だけで約1億4,820万ウォン(約1,574万円)となる計算とのことです。SKでは年間業績に応じ、営業利益の10%を原資として社員に分配するルールを決めており、支給上限もないとのことです。 2025年の営業利益約5兆0,187億円であり、業績給原資は約4,785億円となります。1月にはこれと別に下期の生産性奨励金が支給されており、これと合算すると総業績給は3,264%(月給の約33カ月分)になるということです。

SKの業績が好調な理由はAIチップに使われるHBM(Hight Bandwidth Memory)がぼかすか売れているからです。AIチップを開発しているのは米国NVIDIA、Amazon、Google、AMDの4社で、HBM需要の95%をこの4社が占めていますが、この4社が競争で購入しているため値段が高くても予約買取状態のようです。HBMを作れるのはSKの他サムスン電子、マイクロンテクノジーの3社であり、いずれも高収益状態です。この3社を中心に世界で半導体人財の奪い合いになっており、SKの高い業績給支給は人財確保策の側面もあるようです。これでは日本の優秀な半導体人財もSKに行くと思われます。

日本の半導体装置メーカーでチップ切断装置(ダイサー)やウェハー研磨装置(グラインダー)を生産しているディスコの平均年収は1,671万円(2024年度)、賞与は年間17.5カ月分となっていますし、東京エレクトロンの平均年収(2024年度)は1,354万円となっていることから、年間業績給(賞与)は10カ月分以上と予想されます。このように日本の半導体装置メーカーでも業績に応じた高倍率の賞与を支給するようになっており、これは今後他の業界にも波及すると考えられます。現在業績好調な商社やメガバンクでも今年は賞与10カ月分以上支給されるようになると予想されます。

もちろん業績が悪いときは大きく減りますが、業績に関係なく安定しているよりやりがいがあるとし、金持ちになるチャンスが増えるから、社員には歓迎されます。今後企業への就職を考える場合は、業績連動給の割合が高い会社が狙い目です。