そこで私が思いついたのが「この桜は住宅公団が植えたもので、ＵＲが引き継いで管理しているのではないか」ということです。桜並木を見た当初私は、室住団地の一部と思っていたくらい、この桜並木は室住団地と一体となっています。桜並木の団地側の道路は、今は一般道路（市道または県道）になっていますが、どうみても元は団地の構内道路だったように思えます。推測するに、「室住団地開発当初、この桜並木部分まで団地の敷地で、構内道路の斜面に団地住民のために桜を植樹したが、後になって団地により南北が分断されてしまった住民から、室見川沿いの団地の構内道路を一般車両も通行できるようにしてほしいとの要望があり、市または県が買収し一般道とした結果、桜が植樹してあった道路斜面も室見川土手の一部として県が買収することとなり、県の所有地になった。しかし、桜は植樹してから相当経っており、公団が管理することを条件にこのまま残すことが許された」。県の担当者も「そうかも知れない」ということでした。そして「で、あなたはどうしたいのか」というので、「桜が切り倒されている部分に私の負担で桜を植樹させて欲しい」と言いました。担当者は、「県の所有地なので、個人の植樹は認められない」ということでした。もちろん私には桜に私有権を主張する気はありませんでしたが。