電気自動車の普及は地方から?

最近車で地方(田舎)に行くとガソリンスタンドがありません。どうも利用者が少なく廃業しているようです。こうなると地方では給油するところがないので、電気自動車にするしかなくなります。大体新しいものは都会から普及しうますが電気自動車は意外にも地方から普及するかも知れません。

ガソリンスタンドは1994年の60,000軒をピークとして減り続け、2017年に半分の30,000軒を切り、2019年3月に29,000軒を切ったようです。年間1,000軒以上のぺ―スで減少していることになります。どこまで減少するか見通しがつかないようです。

減少の最大の要因は、地方での人口減少です。地方では30年で人口が半減した村や町がたくさんあります。今でも人口4,000人でガソリンスタンド1軒と言う割合ですから、1つの町や村に農協経営のガソリンスタンドが1軒という地方も珍しくありません。地方の場合、車は移動の手段として不可欠ですから、ガソリンスタンドが無いということは深刻な問題です。給油のために10km,20km車を走らせることが行われています。こうなると多少高くても電気自動車にして自宅で充電する方向になると思われます。その時期は意外と早いと思われます。

都会は自動車離れが深刻です。私は東京の品川区に住んでいましたが、バブルの時期には駐車場を探すのが大変でした。私が住んでいたマンションは、2つの私鉄の駅が使えましたが(歩9分と12分)、15台ある地下駐車場は満車でした(1台32,000円)。都心の会社は車での通勤禁止の所が多いので、車を持っていても乗るのは土日のみの人が殆どでした。これがバブルが崩壊し暫くしたら7,8台の利用に減少しました。東京23区のマンションの多くが同様で、駐車場収入を管理費に組み入れていたマンションは、管理費の値上げと駐車場の活用が問題になっています。このように都会では車を手放す人が増加しており、このためガソリンスタンドは減少すると考えられます。そうなると都会も電気自動車への移行は必然となります。

こうして地方でも都会でも電気自動車への移行は加速しそうです。