世の中変えたかったら現職議員に投票しないこと
10月19日総選挙の公示日に東京8区に立候補した石原伸晃前自民党議員が選挙演説しようとしたところ、前方にいた聴衆の1人から「何もしていないじゃないか!」という声を掛けられ、演説が仕切り直しになったということです。石原氏は「演説の前にこんなことを言われたのは初めて」と苦笑いをしていたそうですが、この言葉は今回立候補している前職(現職)議員多くに当てはまると思われます。多分全現職議員が演説の前、または最中にこの言葉を掛けられたらドキッとすると思われます。それくらいこの4年間、とういうより安倍政権+菅政権の9年間は、官邸が言い出したことに国会議員は唯々諾々と従うだけという状態でした。そのため安倍政権下で生じた数々の疑惑も解明されませんでしたし、安倍首相や麻生副総理の傲慢な国会答弁を招きました。そして官僚が議事録を偽造する、一検事長の定年を法律の解釈変更で延長するという法治国家にあるまじき事態を招きました。これは自民党の現職国会議員が投票者の負託を忘れ、自民党のボスに従順な犬に成り下がったために生じたものです。現職議員1人1人に「あなたはこの4年間に何をやったか」と問うたときに、朗々と答えられる人はどれくらいいるでしょうか?高市議員なら止まらないくらい答えるでしょうが、多くの議員は答えられないと思います。こんな状況であれば、各党の得票率で議決権を割振り、議員は今の10分の1で十分です。少なくとも比例区はこれと同じ考え方ですから、投票数に応じた議決権を行使する議員が1名いればよいはずです。このように政党の上層部から国会での投票の指示が下りてくる現在の政党システムにおいては、議員は投票要員に過ぎなくなっています。その結果、小数の政党の幹部が方針を決め、その他の大部分の議員は単にその方針に従って投票しているだけです。この結果、旧来のシステムは何も変わらず維持されます。一番腹立たしいのは、国民の大分が制度を変えることを望んでいるのに、政権与党の小数の幹部が反対し、それが国の意思として維持されることです。NHKスクランブル化を望む人が国民の8割以上に達するのに、NHKと通じた政権与党の幹部が反対し、受信料制度が維持されているのが典型例です。選択的夫婦別姓制度も同じです。この中で安穏と過ごしている今の現職議員に投票していたら世の中永久に変わらないということです。
今の世の中に不満があり、世の中を少しでも変えたいと思う人は、10月31日の総選挙の投票では現職議員に投票しないことです。