大地震が来たら中ロの侵攻に注意!

最近比較的大きな地震が頻発しています。こうなると将来あると言われている東海・東南海・南海地域での大地震が近付いているような気になります。1995年の阪神・淡路大震災、2011年3月の東日本大地震および2016年の熊本地震と見てきて、地震が起きても日本は復活できることは誰でも分かっていると思います。従ってその点は安心です。

しかし現在は大地震が起きたときに同時に警戒しないといけないことがあります。それはロシア軍の北海道侵攻であり、中国軍の尖閣侵攻です。

現在直面しているロシアのウクライナ侵攻は、日本もロシアと国境を接しており、いつ日本がウクライナの立場になってもおかしくないことに気付かされました。その結果、憲法9条が一切の軍備を放棄しているなどと主張する人はいなくなったと思われます。また他国に侵略されたら米国が助けてくれるという幻想も吹っ飛んだ人が多いと思います。同時にプーチンの核兵器を使った脅しにより、世界の核保有国は核兵器を抑止力として使うだけだという建前が嘘であることがわかり、ロシア・中国・北朝鮮と言う核保有国に囲まれている日本の危なさもしっかり認識できました。

東京や大阪などの日本の政治経済の中枢で大地震が起きた場合、これまでの例によれば災害派遣として自衛隊の大部隊が派遣されます。その結果防衛体制は弱体化しますし、政府も地震対応で一杯となります。敵からすると、この時こそが日本侵略のチャンスとなります。

一番危ないのは北海道です。国後島・択捉島にロシア軍が駐留していますし、ウラジオストクにはロシア太平洋艦隊の基地があります。ここには揚陸艦も常駐していますので、北海道に短時間で兵と武器を運べます。これに対して日本は、自衛隊の部隊を沖縄方面にシフトし、北海道の守りが手薄になっていると言われています。この前ヤフーニュースを見たら元自衛官の人がロシア軍が北海道に侵攻したら自衛隊だけでも守り切るのは無理で、米軍の支援を待つことになると書いていました。自分の国を自分の国の軍隊が守れないなど独立国家ではありません。それも米軍は核保有国とは交戦しないということがロシアのウクライナ侵攻で分かっています。ということは、ロシア軍がその気になればいつでも北海道は占領できると言うことになります。そしてそれは日本の中枢都市が大地震に見舞われた時が一番危ないということになります。その時には中国も尖閣諸島奪取に動く可能性がありますが、尖閣諸島はあの通り岩の島であり、奪取されても大した影響はありません。問題は面積が大きく、500万人を超える人が住む北海道です。

現実的には、軍事同盟を結ぶロシア・中国が連動して動く可能性が高く、自衛隊は2正面対応を迫られます。更に悪いことには、北朝鮮が日本海から押し寄せる、またはミサイルを撃ち込む可能性があります。果たして自衛隊はこれらの最悪の状態を考えて準備をしているのでしょうか。アフガン撤退作戦の失敗を見るととてもそんな準備をしているとは思えません。こう考えると日本が1990年以降30年近く停滞した結果、情けない国になっていることに気付かされます。もう一度防衛体制を見直し、自国は自分たちで守れると自信をもって言える国になって欲しいものです。