資格3冠王の河野さんにはビルゲイツを目指して欲しい
東大理科三類に現役で合格し医師国家試験合格は当然として、在学中に司法試験合格に合格した河野玄斗(26才)さんが11月18日公認会計士試験にも合格し、難関資格の3冠王になったということです。医師と弁護士の資格を持ちながら国会議員をやっている人に自民党参議院議員の古川俊治氏や立憲民主党衆議院議員の米山隆一氏がいますので、医師から弁護士になるのは比較的容易のように思われます。これまで医師と公認会計士の資格を持つ人を知らないのは、医師にとって公認会計士は弁護士程魅力がないためであり、なろうとすれば比較的簡単になれるように思われます。従って医師が司法試験と公認会計士試験に合格することは、能力的にはそう難しくないように思われます。逆に弁護士や公認会計士が医学部に合格するのはかなり困難だと思われますが、東大や京大の法学部なら国立の医学部に十分合格できると思われ、合格だけが目標なら東大や京大の法学部からでも資格3冠王になれる人はかなりいると思われます。
問題はこれらの資格をとって何をやるかです。河野さんは医師国家試験に合格してから5年間の医師研修を受けていないようですから医師としては働けませんし、司法試験合格後1年半の司法修習も受けていないので、弁護士としても働けません。これはこれらの期間には兼業が認められない(河野さんは学生時代からユーチューブ配信や教育事業などを行っている)からと言うことですが、今回公認会計士については実務研修を行う予定ということですから、公認会計士の実務研修では兼業も認められているようです。私もユーチューブで河野さんの数学の授業を見たことがありますが、分かり易かったです。しかしこの分野でならもっと分かり易い授業が出来る人はいるように思いました。
先ほど述べた医師と弁護士資格を持った国会議員お2人とも政治家としては、普通の政治家と言ってよいと思います。医師としての名声も聞きませんし、弁護士としても大きな実績は無いように思われます。即ち医師と弁護士の資格を持つという事実以外にこれと言った実績がないのです。たぶん医師専業や弁護士専業の人に仕事の上で負けているのが現実のように思われます。ましてや河野さんのように3つのことをやろうとすれば結果は明らかです。
社会人になれば経済的収入で自分の価値が評価されることになりますが、この3つの資格を活かそうとすれば1つの資格を活かすより低収入になる可能性が高くなります。それはいずれも中途半端な結果(評価)になるからです。従って収入的には1つの資格を活かした職業に専念した方が良いこととなると思われます。
私が河野さんのような優秀な頭脳の持ち主に期待するのは、ベンチャー企業の経営者です。医療ベンチャーでもよいですし、河野さんならITベンチャーもできると思います。今後は正解がない世界で自分の能力を試すのが良いのではないでしょうか。日本のビルゲイツやイーロンマスクを目指して下さい。