北海道東部はウクライナ東部に似ている

ロシアがウクライナに侵攻してから1年が経とうとしています。ロシアとしては短期間で首都キーウを占領し、ウクライナにロシアの傀儡政権を樹立する計画だったようですが、ウクライナ軍の予想外の強さとロシア軍の想定外の弱さにより、ウクライナ東部を占領するのみに留まっています。

ロシアは準国民動員状態として東部の兵員を増強しており、ウクライナ東部はロシアの支配が強まっているように感じられます。これを見て欧州はドイツ製のエイブラハム戦車を、米国は射程が約150kmとこれまでのHIMARSの約2倍あるミサイル(GLSDB)の供与を発表しました。とりわけGLSBDはウクライナ領地からクリミア半島まで届きますので、クリミア半島をロシアから孤立させることができます。この結果クリミア半島ではロシアからの独立運動が活発化することが予想されます。

欧米がウクライナへの軍事支援を強化する中で、日本の支援が埋没しています。今の日本は満足な自国防衛力さえない状態であり、ウクライナに送れる武器などありません。それに北海道東部の目と鼻の先にはウクライナ東部状態とも言える北方領土があり、日本がウクライナに軍事物資の支援をすれば、これを口実にロシアが侵攻して来る可能性もあります。ロシアとしても2正面で戦争を抱える余裕はないことからこの可能性は高くないと思われますが、良く考えると北海道東部の置かれている環境はロシア占領前のウクライナ東部に似ていることが分かります。

1つは北海道東部沿岸には北方領土海域で操業する漁民が多いことから、ロシアとの経済的繋がりが強いことです。現在ロシアは北方領土海域での安全操業についての交渉を拒否しているとのことで、北方領土海域で操業できない事態となればここで操業している漁民の方々は生活が成り立たなくなります。

2つめはこんな状況があり北海道東部を地盤とする政治家に親ロ派がいることです。鈴木宗男議員が代表ですし、娘の鈴木貴子議員も親ロ派と目されています。ウクライナ東部やクリミア半島をロシアが占領した経緯を見るとロシアと経済的なつながりが強い住民が一定数おり、先ず彼らがロシア編入を主張し武装蜂起し、それをロシアが軍事的に支援して独立国家を樹立(宣言)、そしてロシアへの併合に至っています。これを見ると北海道東部でも十分あり得ることが分かります。鈴木宗男議員は、ロシアのウクライナ侵攻はウクライナがロシアとの国力の差を考えずロシアに盾突いたことが原因であり、ウクライナが悪いと主張しています。また現在の戦況についても、ロシアは大国でありウクライナが勝てるはずがないのだからウクライナは早く降伏すべきであると主張しています。これを北海道東部で考えるとロシアが北海道東部に侵攻したら日本は勝てるはずがないのだから速やかに降伏すべきと言うことになります。たぶんこの場合鈴木議員が代表となって北海道東部に親ロ派の共和国を設立することになると予想されます。このように北海道東部の状況はウクライナ東部に似ており、これを望まない北海道東部の住民は親ロ派でない議員を選出する必要があると思われます。