九重山はインバウンドで満杯にできる!

九州の雲仙岳や霧島連山、九重山では5月中旬頃からミヤマキリシマ(ツツジ)の見頃となります。私は雲仙岳と九重山のミヤマキリシマを見に行ったことがありますが、感動しました。雲仙の国見岳では富士山の雪に覆われている部分がミヤマキリシマのピンクの花で覆われている感じです。それも突然目の前に現れるので、見た人の多くが「オー」という声を上げます。九重山は雲仙岳から2週間遅れくらいの6月初め頃が見頃となります。九重山でも平治岳のものが見事で、こちらは頂上登り口の少し平坦な部分から頂上までミヤマキリシマの花園になっています。まさかこんなところに見事な花園があるとは思っていませんから驚きです。この2つの景色はぜひ多くの人に見て欲しいと思います。

特に九重山は九州では高い1500~1800m級の山々が連なっていますが、そんなに危険な山ではないことから、休日には家族連れの登山客(ハイカー)で賑わいます。キャンプ場や温泉付きの山小屋もあり、滞在型も可能です。ミヤマキリシマの頃は、山小屋は1年前から予約で一杯なことから、平治岳に行く場合その登り口にある坊ガツルキャンプ場でキャンプする人が多いようです。坊ガツルと言えばかって芹洋子さんが歌って流行った「坊ガツル讃歌」を覚えている人がいると思います

私がよく行っていた頃は日本人が殆どで外国人は余り見かけませんでした。現在京都など日本の有名な観光地は外国人観光客で溢れ、観光公害も言われていますが、九州では聞いたことがありませんから、九重山も相変わらず外国人観光客は少ないものと思われます。九重山はやり方によってはインバウンド客で一杯にできると思われます。その戦略としては

  1. 台湾、韓国、東南アジアの観光客を主なターゲットとする。

・熊本にTSMCの工場ができ、台湾人が熊本に住み着く、また熊本―台湾、福岡-台湾間の航空便が多いことから、台湾観光客の黄金ルートとなる可能性があります。

  1. 坊ガツルキャンプ場を民間企業に管理委託する

・私が行っていた頃の坊ガツルキャンプ場は、整備や管理が不十分で学生向けのレベルでした。特にトイレには小便、大便ともにウジ虫がたくさん湧いていて利用するのが嫌になりました。これを民間企業に管理委託すれば観光客に喜ばれる施設に作り替えられます。

・委託された民間企業はインターネットで九重山の魅力を海外に発信し、集客に努めます。

3.長者原ビジネスセンター周辺に長期滞在型の宿泊施設を作る。

・九重山は1週間くらい滞在しても楽しめる山です。毎日違う山に登れますし、周囲に温泉もありますから、九重観光の拠点である長者原ビジターセンター周辺に長期滞在型の宿泊施設が欲しいところです。

九重山は外国人観光客にとって交通の便も悪くありません。大分・別府・福岡方面から高速バスに乗り九重インターバス停で降りれば、そこから九重町営バスが出ており、長者原ビジターセンターや牧ノ戸登山口まで行けます。バスもこれまで登山客が少なかったことから民間の日田バスから九重町営バスに変わっており、外国人観光客の増加は九重町にとっても経済効果大です。