孫さんがシーズン終了後エンゼルスオーナーになる?

昨年8月に球団売却を発表したメジャーリーグエンゼルスのモレノオーナーは今年1月売却の中止を発表しました。中止の理由としては売却価格が希望価格に達しなかったことが考えられましたが、そうではないようです。入札ではこれまでのメジャー球団売却最高価格24億ドル(メッツ)以上のオファーがあったようです。それなのになぜ中止したかについてモレノオーナーは声明で「我々にはやり残した仕事があることが明確になった。そして、我々が将来チームやファンに良い影響を与えられると感じている」と述べています。また別の報道では、交渉の中である買い手がモレノオーナーに「君は本当な売りたくないのではないか。だったら持ち続ければよい。なんなら私が共同オーナーになってもよい。」と言ったことが売却中止の判断に繋がったと言っていました。

買い手については米国プロバスケットボールチームウォリアーズのオーナーを務めるジョー・レイコブ氏の他5人(社)程があり、その中に日本人もいるようだと言われていました。買収価格が24億ドル以上となると買える日本人としてはソフトバンクグループ(SBG)の孫社長に絞られます。孫社長は日本でソフトバンクホークスを所有し、いつかメジャーリーグワールドシリーズ優勝チームと世界一決定戦を行いたいとの夢を語っていました。今のホークスを見るとその可能性は考えられませんが、エンゼルスを買収すれば世界一の野球チームのオーナーになるという夢はかなえられます。そして24億ドルなら100億ドル以上の買収をしてきた孫社長にとって大した金額ではありません。モレノオーナーは2003年にエンゼルスを1億8,400万ドルで購入しており、20年で10倍以上になったことになります。メジャーリーグ球団が今後大幅に増えるとは考えられず、球団価値は今後とも増大して行くことが予想され、投資としても悪くありません。従って孫社長にとってエンゼルス球団買収は投資としても悪くない案件です。そのため孫社長は24億ドル以上のオファーを出したと思われますが、どうも同じような額のオファーを出した米国人がいたようで、最後はその米国人との勝負になったようです。この場合よっぽどのことがない限り米国人に売却されることになると思われます。そこで孫社長が繰り出した奥の手が「君は本当な売りたくないのではないか。だったら持ち続ければよい。なんなら私が共同オーナーになってもよい。」だったのではないか、とも考えられます。こんな言葉を交渉の中で言える人は多くないし、孫社長なら言えると思われます。もちろん「その後は僕に譲ってね」という意味があるのは双方了解のことです。そうでないと売却交渉が最終段階まで来た中でこんな理由で売却中止は言い出せないと思われます。また大谷選手と長期契約を結べた場合は24億ドル、結べなかった場合は20億ドルと言うように、この秋の大谷選手との契約によって買収額が異なる条件になっていた可能性もあります。この場合モレノオーナーとしては大谷選手と長期契約を結んでから売却した方が得であり、そのため今期は積極的補強を行い、何としても最低ポストシーズンを狙っていると考えられます。そうなれば「ひりひりする勝負がしたい」という大谷選手の希望を満たせる球団となり、大谷選手と長期契約を結べる可能性が高まります。もし孫社長が次のオーナーなら大谷選手との契約は年俸1億ドルの5年契約が考えられます(5年としたのは大谷選手は二刀流が出来るのは5年間と考えてそれ以上の長期契約は結ばないと予想するから。その分年俸を高くする)。是非実現して欲しい妄想です。