テレビのスポンサーは番組を厳選する時期に来ている
テレビの劣化が止まりません。最近は嫌韓報道一色でした。朝のモーニングショーや昼のワイドショーは、芸能人コメンテーターが過激な嫌韓表現を競う状況でした。政治家や一般市民が自制しているのと対照的でした。これだけ嫌韓な内容にするのは、それだけ視聴率がとれるからだと思いますが、多くの視聴者は気持ち悪くなります。人の悪口を聞くのはいい気がしません。
最近のテレビは、モーニングショーやワイドショーを中心にして、芸能人コメンテーターが人の悪口やこれまでは思っていても口にはしなかったことを平気で口にし、品がありません。まるで職場帰りの居酒屋談義の様相を呈しています。そしてその発言がネットで炎上し、翌日の番組のテーマとなっています。世の中毎日事件があるわけではないので、モーニングショーやワイドショーでは番組作りが大変なのは分かります。よく毎日1時間も2時間も持たせているなと感心します。しかし、番組内容が陳腐化・低俗化し、作る人たちが気の毒になります。作る人たちももっと質の良い番組を作りたいのでしょうが、ともかく所定の時間を埋めなくてはならないということで、毎日必死なのだと思います。
現代ではテレビよりネットを見る人たちが増えており、テレビのニーズは少なくなっています。ニーズが確実にあるのはネットでは伝えられない災害関係の現地中継くらいではないでしょうか。スポーツもネットで十分な時代です。だからテレビは放送しない時間帯があっても良いように思います。例えば朝の9時半から11時半、午後の1時から5時までは放送しないこともありだと思います。今後専業主婦が減り、この時間の視聴者は減少しますし、お年寄りは見るのがしんどくなります。こうしても社会的にはなんの問題も生じないと思います。これによりテレビ局としては、コマーシャル収入が減りますが、制作費を減らせますから、経営的にもマイナスにならないと思われます。
これだけテレビが劣化すると番組を提供するスポンサーも下品と思われ、評判を落とすことになりかねません。スポンサーは番組を厳選する時期に来ていると思います。