PCR検査で感染者を探し出し隔離しない限りコロナ感染は収束しない

コロナ感染拡大防止で外出自粛、自主休業、休校と家に隔離状態です。PCR検査は厚生労働省が検査基準を高く設定し、受けたくても受けられない状態ですから、安倍政権は感染者を探し出して隔離する代わりに、国民を自宅に隔離する作戦のようです。これでは一時的に感染者は減少しますが、収束することはあり得ません。それは北海道の例が示しています。北海道は2月から感染者が増加し、2月28日に3週間の緊急事態宣言を出しています。その結果感染者数が減少しました。しかしまた増加してきたとして4月7日には再び緊急事態宣言を出しています。それでも効果なく4月25日にはこれまで最高の1日39人の感染者が発生しています。これは外出自粛、自主休業、休校などの接触防止策は、コロナの拡大防止には有効ではあっても、収束の手段としては不十分だということを示しています。

現在全国に緊急事態宣言が発令され、3密状態は相当解消されて来ていますので、これから徐々に感染者数は減少すると思われます。しかし、宣言期間終了後にはまた増加に転じることは確実です。それは、感染者が減少したけれどいなくなったわけではないからです。残った感染者から感染が拡大します。これが今の北海道の状態です。

感染を収束させるには、検査受けたい人、即ち気になるところがある人は全て検査し、陽性と言う結果が出たら隔離することです。相当な数に上るでしょうから、軽症者はホテルなどの宿泊施設に隔離することになります。幸いなことに現在ホテルはガラ空き状態であり、隔離施設への転用は可能です。隔離できない場合は自宅隔離となりますが、少なくとも外出し人と接触することはありませんから、感染拡大になることはありません。PCR検査を拡大することについて、検査の精度が低い(約7割の精度)として反対する医師がいますが、7割でも感染者を見つけられれば十分です。検査しなければこの7割の人たちが町に留まり感染源となります。

そこでこれからは検査体制の拡充がポイントとなります。4月25日までに12の府県で地域外来・検査センターを設けて、これまで検査抑制の原因となっていた保健所を通さず検査できるようになったという報道です。これにより感染者を片っ端から探し出し、隔離した都道府県からコロナ感染は収束するはずです。これを怠り感染が収束しない都道府県の住民は、感染が収束した地域には立ち入れなくなります。

医療崩壊を防ぎ、医療従事者の身の安全を守るためにも、医師会が前面に出てPCR検査の完全実施を行う必要があります。