センチュリーを議長が使ってはダメでしょう

最近兵庫県や山口県、広島県で公用車として高級車を購入して使用していることが問題になっています。兵庫県の場合、知事と県議会議長用の公用車としてレクサスからセンチュリーに変更し、リース代が7年で1,400万円から2,100万円に増えたということです。財政難と言われるご時世で良くこんな買い替えができたものです。知事は「広大な県土を走行できる馬力があり、高い安全性能を備えた車種。一方的議論が横行しているのは遺憾」と正当性を主張しているようです。

山口県でも今年7月、皇族や要人が来県した際に「貴賓車」として使用するために、センチュリーを約2,000万円で購入したそうですがほとんど使われていないようです。皇族や要人が来県するケースは少ないわけですから、その時に民間の会社から配車すればよい訳で、購入する必要はないことは誰でも分かります。そのため県議会の議長と副議長も乗れるようにしたと言うことです。議長や副議長が使っているのかどうか分かりませんが、県の予算をチェックする議会の議長と副議長がこんな贅沢な車に乗っていたらチェック機能が働かなくなります。広島県でもこの9月に県議会議長用に同じくセンチュリーを約1,830万円で購入しており、3県とも議長が使用者になっています。これは県側が議長を懐柔するために高級車を宛がっているとも取れます。山口県や広島県では知事は使っておらず、有権者は救われた気持ちだと思われます。自分が投票した知事がこんな王様になっていたのかと思うとがっかりします。かっては大阪の知事のレベルが低くてびっくりしたものですが、最近は兵庫の知事が逆転したようです。

47都道府県の知事公用車では、センチュリーは兵庫やトヨタのお膝元の愛知など4県で使用されており、レクサス(約1,000万円)も岩手、富山など4県で使われているということです。一番多く使われている車種はトヨタのアルファードで、大阪や奈良など19都道府県が採用しており、リース代はセンチュリーの3分の1から4分の1程度だそうです。センチュリーやレクサスを知事公用車としている県は、昔の権威主義的な風潮が残り、ボス政治が行われている県のような感じがします。こういう県への移住は止めた方がよさそうです。