ガーシーはNHKスクランブル化のアイコン

7月の参議院選挙でNHK党の東谷義和氏(ガーシー)が当選し、国会に登院しないと言って話題になっています。ガーシーは芸能人のスキャンダルをYouTubeで暴露することで有名だったようです。比例代表で約29万票獲得していますから、大変な人気です。私は先の参議院選の比例代表ではNHK党に投票しましたが、まさかガーシーが当選することになるとは思っていませんでした。ガーシー当選にはNHK党と書いた約83万人の票が必要でしたが、NHK党と書いた人はたぶん私と同じだと思います。ガーシーはドバイに居住しており、日本に帰ると不当逮捕の恐れがあるとか、暗殺される可能性があるとかの理由で、議会に登院しないと言っています。事実8月3日からの臨時国会には登院しませんでした。秋の臨時国会にも登院しないと言っていますので、このままでは来年の通常国会で除名の可能性もあります。比例代表ですから除名されてもNHK党の比例代表名簿2位の人に代わるだけですから、NHK党の立花党首は全く心配していません。むしろそれを待ち望んでいるように見えます。

NHK党にとっては、ガーシーを比例代表候補にしたのは大成功だったと言えます。そもそも他の候補だったら個人票が少なくNHK党の約83万票も加えても当選できませんでした。ガーシーの約29万票のおかげで1議席獲得し、政党助成金約2億円を今後3年間貰えるようになったのです。それにガーシーでなければこんなにNHK党が話題になることもありませんでした。NHK党のもう1人の議員の名前は知らない人が多いと思います。ガーシーについてはネット上批判が多いですが、悪名は無名に勝るで、NHK党にとってはコスパ最高と言えます。これをNHK受信料廃止、スクランブル化につなげていきたいものです。そのためには、今後の選挙でガーシーのような目障りな国会議員をもっと当選させる必要があります。NHK党所属のガーシーのような国会議員が10人にもなれば目障りな彼らを消し去るためにNHK受信料を廃止、スクランブル化しようと言う意見が政府自民党で強くなると思われます。

英国BBCは2027年の受信料廃止に向けて動き出したと言われいますが、その根拠となっているのは、ドリス英デジタル・文化・メディア・スポーツ大臣の昨年1月16日の次のツイートです。

「受信料についての発表は今回が最後となる。高齢者が実刑判決で脅されたり、執行人が玄関ドアをノックしたりすることはなくなる。今こそイギリスの優れたコンテンツのための資金調達、支援、販売の新しい方法について議論し、討論する時だ。」

BBC受信料は6年に1度政府が承認して決まる仕組みであり、2027年までの分については昨年1月ドリー大臣が承認しましたが、これが最後と言っているのです。ドリー大臣が属する保守党政権は、2020年12月の総選挙でBBC受信料廃止を公約に掲げて、EU離脱に関して世論が割れる中で大勝しており、BBC受信料廃止は国民との約束になっています。従って必ず2027年には廃止されると考えてよいと思われます。

このように英国でBBC受信料が廃止されるのは、国民のBBC受信料を廃止せよと言う意志が選挙で表れたためです。日本でもNHK受信料を廃止せよと言う意志を選挙で示す必要があります。自民党や立憲民主党や日本維新の会が選挙の公約に掲げてくれればよいのですが、これらの党はすっかりNHKに取り込まれていますので、無理のようです。ならばNHK受信料の廃止、スクランブル化を望む人はNHK党に投票し、ガーシーのようなアピール力が高く目障りな議員をなるべき多く当選させる必要があります。ガーシーはNHKスクランブル化のアイコンとしては有益です。