近年岡山がじわじわ来ている

最近岡山県のスポーツチームやスポーツ選手の活躍が目立ちます。今年1月の春高バレー女子では就実高校バレー部が優勝し、2023年12月の全国中学校駅伝では京山中学校陸上部が男女アベック優勝しています。2023年9月の全日本クラブ野球選手権ではショウワコーポレーション硬式野球部が優勝し、同年9月の男子プロゴルフヨーロッパツアーフランスオープンでは久常涼選手が優勝しました。2023年1月には岡山学芸館高校が全国高校サッカー選手権(男子)で優勝し、全国駅伝女子ではドルーリー朱瑛里選手が17人抜きを演じました。2022年には倉敷高校が全国高校駅伝(男子)で優勝していますし、JLPGAでは尾関彩美悠選手優勝しました。Jリーグ2部ではファジアーノ岡山が3位入り、もう少しで1部昇格の活躍でした。

岡山のスポーツと言えば、2019年に全英女子オープンゴルフで優勝した渋野日向子選手くらいしか浮かばなかったのですが、その後強くなったように思えます。そういえば、今年昨年MLBのドジャースに入団した山本由伸選手も高校は宮崎都城高校ながら出身は岡山だそうです。

スポーツ以外でも岡山大学が国家公務員試験(官僚試験)で合格者を増やしています。2023年度は55人で8位、2022年度は61人で8位、2021年度は78人で4位となっています。このことから岡山の学力も向上していることが伺えます。

ただし1人当たり県民所得(2020年度)を見ると広島県の2,969千円(全国12位)に対し、岡山県2,665千円(全国33位)となっており、広島県より相当貧しい県と言うのが実態のようです。

私は福岡市に住んでいますが、岡山と言えば新幹線の通過駅のイメージしかありません。岡山の企業と言えば大原一族が創業したクラレでしょうが、その次には進研ゼミと林原が浮かびます。進研ゼミは会員減少によりMBOで上場廃止しましたし、林原は2011年に倒産しました。この両社ともクラレと違いオーナー企業からの脱皮に失敗した感じです。それでもぽつぽつと事業家が出る風土ではあるようです。

将来道州制になると岡山市が広島市と中国州の州都を争うと思われます。現在のところ人口(2024年1月末)では、広島市約118万人、岡山市約71万人と広島市が約47万人上回っており、広島市優勢だと思われます。人の移動面から見れば、山口県民は広島市よりも福岡市に行く人が増えており、島根県民は広島市に行く人が多いようです。鳥取県民はこの両市より大阪への移動が多いとなっています。多分岡山県民は広島市に行くことは殆どなく、行くなら大阪や神戸ではないでしょうか。広島県民も岡山に行くことは殆どないと思われます。そうなると中国州はまとまりの悪い行政区画となりそうです。

その中で岡山は一番関西に近いことから、関西の影響を受け変貌する可能性が高いと思われます。中国地方では今後広島より岡山に注目です。