日経think!は日経にも書く人にもデメリットしかない

私はヤフーニュースをよく見ます。その中で一番面白いのがニュースに対する閲覧者のコメント(ヤフコメ)です。コメントがバラエティに富んでいて、これこそ国民の生の声だなと感じます。中にはピント外れの意見もありますが、それが国民の生の姿です。高度な理解力を持った人は全体の2割程度であり、残り6割が普通の国民で、残り2割が異常な国民です。選挙ではいずれも1票もっており、ヤフコメのようなバラバラな声が政権政党を決めることになります。

ヤフコメを面白いと感じる私が気持ち悪いと思うのが日経電子版1面右端上部にあるthink!のコメントです。書いているのは割と著名な学者や研究者、エコノミストなどの専門家が多いので、日経としては日経の記事はこれらの人も読んでいる良質の記事であるというアピールを狙い、コメント書く人たちは名前を売り込むことを狙っていると思われます。

しかし新聞を読む者は、新聞は読者を操作しようとしているという警戒感を持っていますので、記事の横に追従するようなコメント記事があると却って警戒してしまいます。要するに日経が我々をこの記事の方向に誘導しようとしていると考えるわけです。同時にそんな日経の思惑にのるthink!のコメンテーターに不信感を持ってしまいます。「新聞記事の提灯記事を書く人って信用できないな。専門家は自分なりの視点で意見を述べないと」と思うわけです。

こういうわけで日経think!は日経にとっても書く人にとってもデメリットしかないと思います。日経は昨年大きく購読部数減らましたが、これも影響していると思われます。従って日経think!は廃止し、ヤフコメのような誰でも自由に書き込めるコメントにした方が良いと思われます。そうすると一部は記事に批判的なコメントになるので、日経や日経の記者は耐えられないでしょうか。