医者の多くはAIにとって替わられる

私は医者の仕事の多くはAIにとって替われると思っています。特に内科は医者より正しい診断をする可能性が高いと思います。現在医者にかかったとき、なぜこの薬が処方されたか分からないことが多いです。問診もほとんどなく、ほんの2,3の会話で「では薬を出しときましょう。これで様子も見てみてください。」となります。いったい何の病気で、何に基づいてそう判断したのかが明確でないことが多いのです。新米医師の場合、患者からたくさん症状を聞いて悩む様子を見せますが、ベテラン医師になると碌に話も聞かず、悩むこともなく、薬を処方します。それでも社会は回っていますから、病院にやってくる患者の多くがたいしたことのない病気(異常)であることが多いのだと思われます。医者には経験的にそれが分かっているから、とりあえず安全性が確認された薬を処方し、様子を見ることになります。従ってそれでも症状が回復しないときが医者の本当の腕の見せ所ということになります。

大病院だとすぐに検査しましょうとなりますのでまだ安心感があるのですが、個人病院だとまず検査なんかしません、また碌に検査機器もありません。それでいて態度は横柄です。当然です。個人病院では医者は王様であり、診断を間違っても分かりようがなく、指摘する人もいません。患者が自分の意見を言おうものなら、不機嫌モード全開です。こんな目に何度も会っているので、私は開業医嫌いになりました。

そこで私が待ち望んであるのは、AIが医者に替わることです。患者が記入した詳細な問診表をOCRで読み取る(PC画面からの入力でも可)だけでも、医者より適格な診断ができます。更に胃カメラ、超音波診断、CT画像などからAIが病気を判断する技術も高度化しているので、並みの医者より優れた診断になるはずです。これによりAI病院の開設も考えられます。AI病院が開設されれば、開業医よりこちらに行く人が多くなると予想されます。たぶん若者の多くはこちらに行くでしょう。

医学部の定員はこれまで増加を続けており、2023年は9,630人になっています。今後人口が減少することを考えると、そう遠くない時期に医師過剰になると考えられます。ネットを見ると医師の労働時間を週60時間とすると2028年には需給が均衡し、以後医師過剰時代になるという予想もあります。毎年約1万人にも医者が生まれ入ることを考えると、私はもう既に医師過剰時代に突入しているのではないかと考えます。以前のように信頼されていないように思われ、医師の存在感が軽くなっています。これはその職業の人材が過剰になったときに現れる現象です。医者嫌いの私は、医者の数が減ってAI病院ができることを希望します。